ネジ「運命なんて、誰かが決めるもんじゃない。」(日本では)
はいきたどん、とみやしゅんたです。
初めて、日本以外の国での長期滞在進行中なんですが、長く住めば住むほど、やっぱりその国の文化や経済事情、その他諸々について、分かっていくことが多いですね。
まあ、セブ島は総じて、いい所です。
物価は安いし、飯はうまいし、あったかいし、現地語喋ったらめっちゃ受けるし...
「サバディハ、オイ」で乗り切れます。
今回はその中でも、最近フィリピンについて一番印象に残っていることについて。
突然ですが....
生まれた時から、自分の運命が決められていたら、どうしますか?
日本ではありえない様な話ですが、ここフィリピンでは半ば本当の話。
フィリピンっていうのは経済格差が本当に著しい国で、高所得者(定義として年収135万円以上)と中所得者(年収50万~135万)がフィリピン人口の2割、低所得者(年収50万以下)が8割を占めています。
ちなみに、平均世帯年収は44万円、月換算すると、平均世帯月収3.6万。
さらにその高所得者の中でも、フィリピン人口の上位1%が残りの90%(中、低所得者)の所得を握っているといっても過言ではないほど、金持ちな人は金持ちです。一人あたり数兆円の資産をもっている人もいるほどです。
ではなぜ、その様な顕著な格差が生まれるのか。
それは所得構造システムから抜け出せないから。
要は、お金持ちな人はお金持ちになり続け、貧しい人はどんどん貧しくなる。
高所得者の職業は、不動産ビジネス、レストランビジネス、貿易輸入業、地主、政府関係者など、日本でいう自営業がほとんで日本の高所得の象徴である「医者」や「弁護士」などでも月6万円前後と他の職業とそんなに大差はないんです。
全人口の1%は政府と連携して、自分の資産運用に有利な方に政府を使って誘導し、資産を膨らましていき、政府も金さえあれば、犯罪も見逃すことが出来る国ですから、上記のことが起こる。
政府関係の職業や地主はだいたい世襲されていいくもので、外部から誰かが加わるというのは珍しいこと。要はコネが必要になるってこと。
そして大学を卒業する過程を得ていないと、基本的に給料は月3万以下。大学を卒業す過程を踏んでいても、初任給は約月2万7千円(9,000ペソ)からスタート。公共機関の教師や教授の給料が高いと言われていても月6万円~9万円ほどです。
反対に、貧しい人は、大学に通っていないため、月3万以下...みなさんが思っている以上の安い月給で働いています。1日12時間労働で日給450円とか。
実際にはスラムエリアの人達は、月1万5千円(5,000ペソ)で家族7人とかを養っています...
そうです。要は、お金持ちの家庭に生まれた子供、お金持ちになり続け、貧しい家庭に生まれた子供は貧しくなり続けるという事です。
貧しい家庭に生まれた子供、高校まで無事に進学しても、大学に行くまでの資金がないため、結局、安い給料しか得ることができない。さらに貧しい家庭では、高校に行かすお金もないため、日中は働き、もしくは何もせず、そのため教養が身に着けることが出来ない。宗教上、子供をおろすことはできないので、子供の人数だけ増えていき生活が苦しくなる。そしてその子供の子供にも同じことをさせる、という負の連鎖が生まれるわけです。
生まれるその家庭によって、自分の将来がほんとど決まっているのです。
だからフィリピン人にとって、向上心や効率化とかはなく、いかに今の状況を楽しく生きるか、という思考法になるのだそう。こどもの夢も、「先生や教師になる」という子供がほとんどらしく、理由は「安定しているから」だそうです。
そのことを考えると、
日本は自分次第で、
何にでもなることが出来ます。
何でもできます。
自分次第で常に日常にチャンスがあふれているし、掴むのも、見逃すのも自分次第。
フィリピンでは、そこにチャンスすらありません。
お金がないから、
時間がないから、
かっこわるいから、
こわいから、
と言って、自分の本当にしたいことをせずにいるのは、もったいないです。本当に。
そして、自分に聞いてみてください。
今していることは
本当にあなたのやりたいことですか?
やめるのも、やめないのも自分次第。
変えるのも、変えないのも自分次第。
もう何かのせいにするのはやめよう。
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